『最高の4年間』岩﨑 優(4年)

氷上奮闘記をご覧の皆様、こんにちは。経営学部国際経営学科4年の岩﨑優です。

​現在、私は卒業旅行でロサンゼルスに来ております。昨晩には初めてNHLを観戦し、本場のアイスホッケーの迫力や、会場が一体となって響かせるサポーターの掛け声に圧倒されました。

さて、昨年末のインカレをもって引退し、早くも2ヶ月が経ちました。アイスホッケー部の宿命である深夜の練習からも解放され、嬉しい反面、四年間続けてきたアイスホッケー、そして部という居場所から離れることに、形容しがたい寂しさを感じております。

​改めてこの4年間を振り返ると、入部時と今の自分では大きく考え方が変わっていることに気づきました。今回は、そんな私個人の変化を綴らせていただきます。

​1年目は、アイスホッケーという未知の世界に飛び込み、ただがむしゃらに練習した1年でした。同期の#19栗原に誘われ、興味本位で練習試合を見学したことが、アイスホッケーに出会ったきっかけです。正直、深夜の練習や高額な部費といった厳しい条件を前に、入部を断念するつもりでした。しかし見学後、先輩方から熱烈な説得を受け、さらには余っていた防具やスケート靴まで貸していただけることになったため、いつの間にか入部する流れになっていました。今思えば強引な勧誘だったかもしれませんが、優柔不断な私にとって、あの熱量は入部の決め手となりました。

​入部してからは、多くの方にアドバイスをいただきながら、練習中のリンクの隅や一般滑走を利用して、とにかくスケーティングの練習に明け暮れました。当時、部員が少なかったこともあり、おぼつかない足取りのまま練習試合に出場させていただくことも多々ありました。ルールを把握しきれておらず、折れてしまったスティックを握り続け、レフェリーに気づかれずベンチに持ち帰ったことも今では良い思い出です。シーズン終盤、東京大学との入れ替え戦で公式戦デビューを果たし、なんとか勝利を収めたことで、もっとプレーで貢献したいと思うようになりました。

​2年目になると、初めての後輩が入部してきました。彼らはどんな子たちだろうか、未熟な自分に対してどんな反応をするのだろうかと不安を抱えながら、3月に全員が合流し、帯広合宿を迎えました。合流直後の合宿は後輩たちにとって緊張するものであったはずですが、すぐに打ち解けられ、分からないことがあれば頼ってくれたり、良いプレーには鼓舞し合えたりする関係を徐々に築くことができました。しかし、後輩たちが台頭する一方で、私の試合での出番は減り、ベンチで声を出すことが活動の主となっていきました。

​3年目にはさらに多くの後輩が入部し、私は上級生となりました。それまで先輩からいただいたアドバイスを基に練習を重ねてきましたが、その機会も減り、どの方向に進めばよいか分からなくなった時期でもあります。また、周囲のプレイヤーのほとんどが経験者となり、試合やプレーの話についていけていないと感じることも増えました。自分の成長もあまり感じられず、出場機会もゼロに等しい。そんな状況は、4年間で最もホッケーがつまらないと感じた時間でした。そんな中、年末に行われたインカレで初得点を決めるという出来事がありました。相手と6点も離れた場面でのゴールでしたが、チームの皆が会場が震えるほど喜んでくれたことを、今も鮮明に覚えています。この経験から、勝利を決定づけるプレーでなくても、チームの士気を高めることはできるのだと学びました。

​そして迎えた4年目、最上級生となった私は、初得点での学びから「学年」というプライドを捨て、後輩にも積極的にアドバイスを求めるようになりました。シンセティックや氷上練習など、様々な場面で教えを乞いましたが、後輩たちは快く応じてくれました。そのおかげで、スキル面でも大きく成長できた1年になったと思います。同期のGK#33鈴木とセーブ数やゴール数を競ったりするなど、ゴーリー陣に少しは緊張感を持ってもらえるようなシュートを打てるようになったのでは、と思っています。最後のインカレでもなんとかゴールを決めることができ、個人のプレーとしては満足のいく形で引退することができました。

​ただ1つ後悔があるとすれば、未経験者であることを言い訳に、経験者との競争を諦めてしまったことです。プライドを捨てて教えを乞うことができるようになった反面、追い越せない存在だと決めつけていた部分がありました。その結果、悔しさや怒りといった、成長のエネルギーになりうる感情を遮断してしまったように思います。未経験という言葉に甘え、競争から目を背けたことは、一選手として最大の後悔です。だからこそ後輩たちには、競争を諦めず、互いに切磋琢磨しながら高め合える関係を築いてほしいと願っています。

​最後になりますが、この4年間は自分にとって、何物にも代えがたいほど刺激的で、一生忘れることのない時間になりました。全ては、最後までやり遂げる原動力となった同期や先輩方、後輩との繋がり、そして日頃から部の活動をサポートしてくださった家族、スタッフ、OB•OGの皆様のおかげです。改めて、最高の4年間をありがとうございました。

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